WHOの食堂
数個のビルディングから成るWHO本部にはいくつかカフェテリアがありますが、今回はその中でも最も大きいメインカフェテリアに行ってきました。
WHOの食堂を一言で表すと「新鮮、美味しい、けど高い...」。
カフェテリアはメインディッシュコーナーとサラダバーコーナーに別れています。
メインディッシュコーナーは世界の料理が出てくるブース、ヘルシーなメニューが出てくるブース、パスタなどイタリア料理が出てくるブースなどに分かれており、メニューが毎日変わるため入り口でメニューを確認していきます。
しかし、メインディッシュコーナーの食事はとても高い。そこまでお腹いっぱいにならないのにだいたい1500円は超えます...
一方僕がほとんど毎日使っているのが、サラダバーコーナー。こちらは100gで2.2フラン(約250円)の量り売り形式。野菜以外にもパスタやお肉、デザートなど20種類以上もあるため、飽きることなく毎日お腹いっぱい食べることができる。
そしてインターン生にとって何よりも嬉しいのがこの食事割引券。1日10フランまでなら無料になるこのチケットを使うことで1200円分までなら無料で食べることができることができるので、毎日ギリギリの量を狙って取っています。
WHOは健康第一。全ての野菜が新鮮でとても美味しいです。毎日10フランを目指してたくさん野菜をとっているのでこちらに来てだいぶ太りました(笑)
Weekend Trip 〜ドイツ中部・南部編〜
今週はスイスともほど近いドイツ中部〜南部の都市を訪れます。
[目次]
出発
昨日の会議の議事録をチャチャっとまとめ、今日は6時にパパッと帰宅。8時ジュネーブ発の電車でに向かいます。
バーゼルからは夜行列車(いわゆる夜行列車ではなく単に夜通し走ってる特急電車)に乗って友人がいるフライブルグに向かいました。
フライブルグ(Freiburg)
環境都市として知られるフライブルグ。市の中心部は自動車の乗り入れが禁止されていて路面電車のみ走っています。路面電車の終点駅には無料の駐車場が整備されており、いわゆる「パークアンドライド」を積極的に実施していました。
人口20万人のうち3万人が大学生という大学都市でもあり、初日はここの大学生に泊めてもらいました。
シュトゥットガルト(Stuttgart)
ベンツ、ポルシェ、ボッシュなどが本社を置く自動車産業の都市。中央駅の屋上にはベンツのロゴがあり、この町がベンツの企業城下町であることを改めて思い知ります。
ベンツの本社や工場、博物館があるエリアは町の中心部から少し離れているため電車で移動。ベンツミュージアムは昭和天皇やバチカン法王の車や最新の車など、過去から現在まで様々なベンツの車が並び、車好きは興奮間違いなしでしょう。
ストラスブール(Strasbourg) [オススメ都市]
フランスとドイツ国境に位置し、何度もドイツとフランスがその領有権を巡って戦った歴史的な町。現在は欧州議会や欧州人権裁判所が置かれる政治の中心地ともなっています。
町は大きく中世の美しい街並みや大聖堂,運河が残る旧市街と欧州議会など新しいビルが立ち並ぶ新市街に分かれ全く別の2つの顔を見せてくれます。
ハイデルブルグ(Heidelbrug)
ドイツ最古の大学がある大学都市。ドイツを東西に横切る古城街道上に位置し煉瓦色の学生街と山の中腹の古城がマッチした美しい街。
三十年戦争や大同盟戦争で破壊され、一部修復されたものの今もなお破壊の爪痕は残っています。
三十年戦争(1618-1648)とは
カトリックvsプロテスタントの宗教戦争及びそれに付随する政治的な戦争。
カトリックのドイツ皇帝(ハプスブルク家)には同じハプスブルク家のスペインが付き、反乱を起こしたプロテスタント側にはイギリス,オランダ,デンマーク,スウェーデンが援助した。この戦争の結果、スイスの独立などが認められドイツ社会は停滞していく。
大同盟戦争(1688-1697)とは
アルザス地方(ここら辺)の領土拡大を目論むフランスとそれを阻止すべく同盟を組んだドイツ,イギリス,スペイン,オランダ,スウェーデンが行った戦争。北米の植民地にも戦闘は拡大した。
ローテンブルグ(Rothenburg) [オススメ都市]
ロマンチック街道に位置し、まさに歴史あるドイツっぽさが溢れる村ローテンブルグ。三十年戦争で大きな傷を負ってからは発展が止まり、現在に至るまで当時の様子を残すようになったと言います。
ミュンヘン(Munchen) [オクトーバーフェスティバル]
言わずと知れたドイツ第三の都市ミュンヘン。ビールの銘醸地として知られるここミュンヘンでオクトーバーフェスティバルに参加して来ました。
UNAIDS(国連エイズ合同計画)訪問
今日はWHO本部の目の前にあるUNAIDSを訪れました。名前の通り、国連のエイズ対策に特化した機関でWHOとの緊密な連携が必要なことから、WHOの目の前に本部があります。
こちらのビルは2006年に完成したばかりということでジュネーブにある他の国連機関ビルディングよりもずっと新しく綺麗。オフィス内も透明のガラスを多用していてどこかシリコンバレーのIT企業を彷彿とさせるかのような雰囲気でした。
結核やポリオなど数ある病気の中でエイズだけが独立した国連機関を組んで対策が練られるようになった原因はいくつかありますが、エイズが貧困や女性教育など様々な社会的要因から拡散しているという背景から、それまでWHO以外にも世界銀行やUNICEF,UNESCOなど様々なセクターが別々で対処していたという事情があったそう。
ちなみにUNAIDSのトップには毎回国連事務次長が就任していますが、日々の業務自体はお隣のWHOが管轄しています。
国連職員の働き方
WHOでインターンをさせて頂いて一番驚いたのが、職員の方が皆仕事のオンオフをかなりはっきりされているということ。
これはWHOのみならずヨーロッパ各国そうなのかもしれませんが、厚生労働省で少し仕事の様子を見せていただいた時とは大きく異なります。
そもそもWHOは一人一人が個室で仕事をしているため、まだみんなが残っているから自分も残っていなきゃとか、もうみんな着いているだろうから早く仕事にいかなくちゃとかそういったことにはならず、皆自分のペースで仕事をしています。
また子育て中のお母さん達も多く、そうした方々は家の中でテレワーク。
そのため部署内のミーティングも毎回テレワーク中の職員や海外出張中の職員を結んだ電話会議になります。
ここまで読むと「国連職員は呑気なもんだな!」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。むしろ日本以上に緊張感を持って仕事をしています。
というのも国連の採用システムは日本とは異なり、かなり厳しい能力・成果主義。
上の地位の人を除いてはプロジェクトごとに採用が決まるため、プロジェクトが終わるとそれまで働いていた職員も新しく国連で働きたいと思っている人たちと争ってその新しいポストを取らなりません。
かなりシビアです...
そのため皆さんかなり集中して仕事に取り組まれ、夕方5時ごろ疲れたところで家に帰宅し、サイクリングや趣味などでリラックスされています。
土日も家族や友達との時間をすごく大切にしており、国際会議が近づき時々土日にメールが送られることがあった際も、部長から土日は仕事せず休むようにとお達しがあったほどです笑
はじめは違和感もあった仕事場ですが、今はこちらの方が自分のしたいことをする時間がたくさん取れてQOLの高い生活を送れるなと思っています。(あくまで次のポストを取るための競争がない自分だからこそ言える)
国連加盟国代表者間協議(Member States Meeting)
今日は朝から国連加盟国の代表達が集まって10月のアルマタ会議で出される政府間合意の調整が行われました。
今回のプライマリヘルスケアに関する宣言は、他の国際会議で出されるものとは異なり政府だけの問題ではなく非政府組織や市民団体も巻き込んだ問題となってくるので、大変複雑です。
交渉の詳細はここで述べることはできませんが、日本を含め集まった各国の代表の方々が真剣に議論されている姿は本当にかっこよく外交や国際協力に興味のある方なら一度は憧れているかもしれません。
交渉中は真剣な皆さんですが、コーヒーブレイク中は和気藹々と談笑しているのも素敵でした。
スイス鉄道旅に必須! <お得チケット・アプリ>
アルプスの自然を観光資源とするスイスは環境への意識が高く、鉄道網が非常に発達しています。基本スイス国内の観光地には鉄道で行くことができますが、物価の高さで有名なスイスは運賃も少し高め...(特に登山鉄道など)
そこで今回はそんなスイス鉄道をお得に乗り回せる方法をいくつかまとめます。
スイス鉄道 基本情報
前述の通りスイス国鉄のチケットは窓口で正規料金で買うと高いです。
そこで長期で旅行する人やガンガン鉄道使おうと思っている人は鉄道パスを買いましょう。ただ、短期の旅行でパスの元を取れないという人も大丈夫。モバイルアプリをダウンロードして事前に購入すると「スーパーセーバーチケット」という超お得なチケットを買うことができる可能性もあります。(しかもこれは鉄道パスと併用可!!)
鉄道パス
スイストラベルパス
スイストラベルパスはスイス国内の乗り放題チケット。
3日,4日,8日,15日の4種類があるため、毎日ストイックに電車に乗りまくるという人はこれ。ただし値段もそれ相応のため、事前にルートの料金をざっくり計算してどちらがお得かも考えておきましょう。(supersaver ticket等もあるため)
スイストラベルパスflex
上記のスイストラベルパスは連続して使わないといけないですが、flex版は1ヶ月の有効期間のうち使いたい日にだけ使えます。ただ自由度が高くなるためその分価格も少し上がります...
スイスハーフフェアカード
こちらは1ヶ月間スイス国内の鉄道,バス,フェリーなどすべての交通機関が半額で使えるカード。ユングフラウ鉄道やゴルナーグラート鉄道などスイスに来たからには乗っておきたい数々の登山鉄道もすべて半額になります。
こうした登山鉄道がかなり高いため何度か登山鉄道を使用しようと思っている方なら、短期間の滞在でも買ったほうが得になることもあります。
また 早割チケット(supersaver ticket)と併用もできるため最大1/4になることも!
私はいくつかの登山鉄道に乗る予定だったことと、土日しか使わないことを考慮してハーフフェアカードを買いました。
*注意*
これらのパスをスイスの窓口で買う場合はかなり待たなければならない可能性が高いため、時間に余裕を持って行きましょう。
特にジュネーブ駅やチューリッヒ駅では1時間近く待たされることもあります...
<番外編>ユーレイルパス
上記のパスはすべてスイス国内のみのパス。スイス以外にも足しげく通う方ならこちらのパスがおすすめ。
早割チケット
こちらはパスを保有しているかどうかに関わらず、スマホを持っている人ならば使いたいお得チケット。
スイス国鉄のアプリを入れ、アプリから事前に予約するとモノによっては半額近くで買えることも!
さらにさらにハーフフェアチケットと組み合わせることで割り引かれたチケットがさらに半額に。
事前にどの電車に乗るか決まっている行きの電車などは使ったほうがお得です。
https://www.sbb.ch/en/timetable/mobile-apps/sbb-mobile.html
いかがだったでしょうか。これらのパスとアプリを駆使して充実したスイスライフをお楽しみください。
Weekend Trip 〜アルプスハイキング編〜
だんだんと強まる雨に背中を押されるようにツェルマットを後にし、次の目的地「ベルナーオーバーラント」を目指します。このベルナーオーバーラントはアイガーやユングフラウといった日本でも聞き覚えのある山々が並び立つまさにアルプス山脈を代表する景勝地。今回の旅のハイライトです!
ところで、地形に沿って線路が走っているスイスですが、"visp"から北の首都ベルンやドイツに向かう際は長い長いトンネルを通ることになります。これはスイスではとても珍しいこと。
ドイツとイタリアの間にあり、物資の輸送の中継地点として栄えたスイスのアルプス地方。しかし近年は輸送の高速化で人が立ち寄ることも減り、お金ではなく排気ガスばかり残して行くようになりました。そこでスイスは対応を変え、アルプスを貫通するこのトンネルを作り、貨物はここを通る貨物電車を使うようにさせたといいます。
このトンネルのお陰で、ツェルマット〜インターラーケンは昔に比べ飛躍的に早く移動できるようになりました。
この長いトンネルを抜け"シュピーツ"という町で乗り換え。
そこからトゥーン湖を周回しながらアルプス山脈の玄関口で世界中から観光客が集まる山岳リゾート"インターラーケン"へ。
ただ、今回私たちはスイスののどかな村に泊まりたいということでここは通過。
ここからベルナーオーバーラント鉄道、ヴェンゲンアルプ鉄道を乗り継ぎガソリン車の乗り入れが禁止されている山の中の村"Wengen"に到着しました。
山岳リゾートとして世界的に有名なインターラーケンやグリンデルワルトと異なりここの村は外へ通ずる道もない静かな村。 この日の夜は少し霧がたっていて、ますます不思議な雰囲気でした。
しかし翌朝起きてみると、この絶景...
雄大なアルプス山脈と切り立った崖の間にある村々。本当に感動しました。
ここに来られる方には是非この村をお勧めします!!!
そして"Wengen"からロープウエーに乗りメンリッヒェン山の山頂へ。ここでももはや雨予報だったとは思えない絶景が待っていました。
ここからは最も人気なハイキングコースを通ってクライネ・シャイデックを目指します。しかし歩き始めるとまた雲が...
クライネ・シャイデックはユングフラウの山頂まで多くの観光客を運ぶユングフラウ鉄道の始発駅。しかし、値段も高く(往復30000円前後)、ライブカメラでみる限り山頂も雲がこもっていそうだったので、そのままグリンデルワルトに降り観光することにしました。
今回はメンリッヒェンを中心にぐるっと一周する形でベルナーオーバーラント地域を楽しみました。
ツェルマットにある孤高のマッターホルンと異なり、ベルナーオーバラントはアイガーやユングフラウなど数々の名峰が並ぶ壮大な景色が見れ、さらに初心者でも楽しめるハイキングコースが整備されています。
そのためスイスに来られた際には是非足を運んでみてください!
感動間違いないでしょう!